会計ソフト 個人事業主のおすすめ比較|条件別に整理
結論:会計ソフトはスマホ対応・無料期間・Mac対応・料金体系という4条件で見ると選びやすい。全部に強い一本は無く、譲れない条件を先に1つ決めてから比較するのが近道だ。
会計ソフト選びは「操作性」より先に4条件を絞ると早い
個人事業主が会計ソフトを比較すると、機能一覧の多さに目移りしやすい。だが実際に選ぶ決め手は、スマホで申告まで完結するか、無料期間中に何を試せるか、Macで動くか、料金体系がどう変わるかの4点にほぼ絞られる。譲れない条件を先に1つ決めてから比較すると、検討にかかる時間は目に見えて短くなる。
この記事では、特定のソフトを推す立場は取らない。erabu-navi編集部が各社公式サイトの情報を整理し、条件別にどう見比べればよいかをまとめた。
スマホだけで確定申告まで終わらせたいなら、まずアプリの網羅性を見る
freeeはiOSとAndroid向けにアプリを提供し、スマホだけで取引の登録から確定申告書類の作成・提出までをこなせるとしている(2026年9月時点・公式サイト)。マネーフォワード クラウド確定申告とやよいの青色申告 オンラインも、レシートをスマホのカメラで撮影して自動で仕訳へ回すアプリを備える。
3ソフトともスマホ対応自体は「ある」で足並みが揃う。比較の軸になるのは対応の有無ではなく、日々の入力をどこまでアプリだけで終えられるかという操作感だ。実際の使い勝手は、無料期間中に自分の取引で試すのが早い。
無料プラン・お試し期間で始めたいなら、期間中にできる範囲を確認する
freeeは30日間、クレジットカード登録なしで全プランを試せる(2026年9月時点・公式サイト)。マネーフォワード クラウド確定申告も1ヶ月、クレジットカード不要のトライアルを用意する。やよいの青色申告 オンラインは仕組みが異なり、初年度は全プラン共通で1年間無料、これに加えて一部機能を制限した最大2ヶ月間の無料体験プランもある。
「無料」が指す範囲はソフトごとに違う。確定申告シーズンをまたいで使い続けられるかどうかは、無料期間の長さだけでなく機能制限の有無まで見ておきたい。
Macで使いたい人が確認すべきこと
マネーフォワード クラウド確定申告とやよいの青色申告 オンラインは、いずれも公式サイトでMac対応を明記している(2026年9月時点・公式サイト)。やよいはMacとiPhoneでのe-Tax利用にも触れている。
一方でfreeeについては、Mac対応を明言する記載が確認できなかった。公式サイトに記載なし。問い合わせで確認するのが確実だ。クラウド型のためブラウザ経由で利用できる可能性はあるが、この点は断定しない。
料金体系は「年払い前提の月額」と「無料期間後の定額」で分かれる
3ソフトの料金は、比較する時点(年払いか月払いか、無料期間経過後かどうか)をそろえないと数字だけが独り歩きする。以下は公式サイトが示す条件を整理したものだ(2026年9月時点・各社公式サイト情報)。
| ソフト | 料金の目安 | 無料プラン・お試し |
|---|---|---|
| freee会計 | スターター 月額980円、スタンダード 月額1,980円、プレミアム 月額3,316円(いずれも年払い時、プレミアムは年払いのみ) | 30日間無料(クレジットカード登録不要) |
| マネーフォワード クラウド確定申告 | パーソナルミニ 月額900円、パーソナル 月額1,280円、パーソナルプラス 月額2,980円(年払い時) | 1ヶ月無料トライアル(クレジットカード不要) |
| やよいの青色申告 オンライン | セルフプラン 2年目以降年額11,800円+税、ベーシックプラン 2年目以降年額22,800円+税(初年度は無料) | 初年度1年間無料、最大2ヶ月間の無料体験プランあり(一部機能制限) |
月額表示だけを比べるとfreeeとマネーフォワードは近い水準に見える。だがやよいは初年度無料という設計そのものが違うため、単純な月額比較にはなじまない。使い始めの1年をコストゼロで様子見したいならやよいの無料期間の長さは選択肢になり得るし、2年目以降の負担まで含めて考えるなら年払いの月額換算で見比べるほうが実態に近い。
青色申告・確定申告との関係整理
個人事業主にとって会計ソフトの主な役割は、日々の記帳を青色申告決算書・確定申告書の形式に変換することにある。freee、マネーフォワード クラウド確定申告、やよいの青色申告 オンラインはいずれも、65万円控除を含む青色申告に対応した確定申告ソフトとして提供されている。
ソフトが自動で仕訳を組んでくれても、開業届や青色申告承認申請書の提出といった手続き自体は別に済ませておく必要がある。ソフト選びと申告要件の理解は、切り分けて考えたほうが進めやすい。
会計ソフトだけではカバーしきれない場面もある
会計ソフトが得意なのは記帳の自動化と申告書類の作成で、ここまでは個人事業主が自力でこなせる範囲に収まりやすい。節税の余地をどう読むか、税務署から問い合わせが来たときにどう対応するか、融資や補助金の書類をどう整えるか。こうした場面は、ソフトの機能だけでは埋まらない。
菊池会計事務所は、個人事業主・フリーランスを対象に、会計記帳業務・確定申告書などの税務申告書作成・税務相談・税務署対応・融資や補助金対応までを扱う税務顧問で、業種を問わず全国から相談を受け付けている(2026年9月時点・公式サイト)。
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月額1万円から、決算料はゼロ円からという料金設定で(2026年9月時点・公式サイト)、契約は見込まれる節税効果が顧問料の見込み額を上回る場合に限るという条件が示されている。所要日数や追加費用が発生する条件については、公式サイトに記載なし。問い合わせで確認したい。ソフトの運用に慣れてから顧問契約を検討しても遅くはなく、契約前には個別の事情を税理士・司法書士へ確認するとよい。
よくある質問
Q1. 個人事業主は最初から有料プランを選ぶべきですか?
売上や取引件数がまだ少ない時期は、無料期間中に運用できる範囲で様子を見て構わない。freeeなら30日間、マネーフォワード クラウド確定申告なら1ヶ月、いずれもクレジットカード登録なしで試せる(2026年9月時点・公式サイト)。取引が増えてきた段階で、必要な機能に合わせて有料プランへ切り替えれば十分だ。
Q2. スマホだけで確定申告書は完成しますか?
freeeは公式にスマホだけでの登録から提出までをうたっている(2026年9月時点・公式サイト)。マネーフォワードとやよいもレシート撮影などのスマホ入力には対応しているが、最終的な提出方法はe-Tax・郵送・窓口と環境によって差が出る。初回はパソコンと併用して確認しておくと、提出直前に慌てずに済む。
Q3. 無料期間中に他のソフトへ乗り換えられますか?
各社の無料期間はソフトごとに独立しており、複数を並行して試すこと自体は妨げられない。ただしデータの移行は自動ではなく、乗り換える場合は入力し直す手間が発生する。無料期間の終盤に慌てて比べるより、開業直後のデータが少ない時期に試すほうが負担は小さい。
Q4. 開業したばかりで売上が少ない場合、どう選べばよいですか?
取引件数が少ないうちは、どのソフトを選んでも大きな差は出にくい。むしろ、青色申告承認申請書の提出期限や開業届の扱いといった手続き面の優先度のほうが高い。ソフトは無料期間で試せる範囲にとどめ、必要になった時点で有料プランへ移る順番でよい。
Q5. 会計ソフトを使っていても税理士に相談すべき場面はありますか?
ある。税務署からの問い合わせへの対応、融資・補助金の申請書類の整備、節税の余地の見極めは、ソフトの自動仕訳だけでは判断がつきにくい。こうした場面では、契約前に税理士・司法書士へ確認したうえで、顧問契約のような選択肢を検討するのも一つの手だ。
編集部のまとめ
会計ソフト選びの軸は、機能の多さでなく、スマホでどこまで完結するか・無料期間で何を試せるか・Macに対応しているか・料金体系がどう変わるかの4点に収まる。3ソフトともスマホ対応はあり、無料の設計だけがfreee・マネーフォワードの期間限定型とやよいの初年度無料型に分かれる。Mac対応はマネーフォワードとやよいが明記し、freeeは記載がない。
会計ソフトが担うのは記帳と申告書の作成までで、節税の判断や税務署対応、融資書類の整備はソフトの外側にある専門領域になる。
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顧問契約を結ぶかどうかは、ソフトの運用に慣れたあとで、見込まれる節税効果と顧問料を見積もってから判断すればよい。無料期間中にまず自分の取引量に合うソフトを見極めることが、遠回りに見えて一番早い道筋になる。


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